経済指標はどうやって理解すればいいのでしょうか? さまざまな国で色々なことが起きている中で、 それぞれの国にどのような影響を及ぼすのか、為替に直接影響するものではないですが 今回ご紹介する経済指標は経済の変化をいち早く察知するためのアンテナとして重要な指標を5種類紹介します。

経済指標の石油在庫統計

世界のあらゆるところで、大量の石油が消費され続けています。 身の回りにあふれるプラスチックはすべて石油でつくられ、暮らしに欠かせないものであることから、石油市場は米国経済の景気を示す指標であると思います。

石油の在庫が減っていれば経済は順調に成長する

EIAは毎週水曜日に石油の在庫統計を発表しています。


石油在庫

日銀短観

日銀短観の業況判断DIはとてもシンプルな指標です。 数値がゼロより大きければ経済が拡大局面にあると考えられ、逆に数値がマイナスの時は日本経済は減速し不況になっていると考えられます。

このほかにも日銀短観には製造業と非製造業にわかれた詳細なデーターをみることができ、特に製造業の大企業を対象にした統計は日本経済の企業の景気を感じ取りやすいです。

※日銀短観は日本銀行が四半期ごとに出している統計で、全国の大企業・中堅企業・中小企業の景気を感じ取れます。

金価格 金価格は経済・金融・国際政治におけるあらゆる不安を反映している指標といえます。 経済が好調で、世の中に大きな混乱がない時は誰も金を買おうとはしません金の価格は下がり気味となります。

1980年代~1999年までの20年間で金相場は停滞し1オンス850ドルの価格が、1オンス250ドル程度まで下落しました。 この時期は景気が良かった時期と一致します。

しかし、2001年から2010年にかけてあっという間に1300ドルを突破しこの10年で5倍になりました。 この時期はITバブルが弾け、米国の不動産価格の上昇と暴落、世界の金融システムの崩壊危機、戦争など激動の時期となりました。 金は不安が高まった時には金は魅力的な投資となります。

現在、金価格は2014年12月1229.00ドル/トロイオンスとなっており、2011年9月の1896.50ドル/トロイオンスから下がってきていました。 今回安定資産として逃避先としてもスイスフランが選択されていたが、今回のメルトダウンで逃避先としても不安定だということが投資家に広まれば、今後も動向が気になるところです。また、中国経済も停滞気味になっていること、中東でのイスラム国に対しての戦争も、もしかすると2001年から2010年と似た状況ではないでしょうか?

金価格

経済指標の自動車販売台数

自動車関連産業と就業人口において日本の全就業人口の8.7%もの人が関わっています。
 自動車産業はとても多くの周辺産業との繋がりによって成り立っているので、自動車産業の動向をみるだけで、経済全体の状況を知ることができ、景気の後退を知るために優れた先行指標となります。

経済指標の小口投資家

小口投資家は本来動くべき方向とは逆の方向に向かって動いている場合が多く、賢明な投資家が引き揚げ始めているところで彼らは買いに出ます。
逆もしかりで、価格が下がり切ってしまったところで彼らは売ってしまいます。 特にプロの投資家のうごきと食い違っている時は小口投資家が間違っている可能性が高く、小口投資家が買っている時には売る。売っている時に買うとした方がいいでしょう。

この場合、小口投資家がどの投資信託に集まっているのか、特に資金の流入が示す変化に注目してみてください。 ちなみに、投資信託は株、債権、現金、貴金属、国内、国外というbカテゴリー別に並んでいるのでどのカテゴリーにお金が流れ込んでいるかを把握するといいでしょう。

まとめ
各国の重要な経済指標
<米国>
ISM景況感指数(サプライ管理協会景気総合指数) 製造業:毎月第1営業日、非製造業:第3営業日、日本時間24時(夏時間23時)

経常収支 四半期毎、3・6・9・12月中旬
小売売上高 毎月第2週
シカゴ購買部協会指数 毎月最終営業日
実質GDP(国内総生産) 四半期毎、速報値が1・4・7・10月、暫定値が2・5・8・11月、確定値が3・6・9・12月の月末25日前後。日本時間22時30分(夏時間21時30分)公表
GDP成長率 四半期毎、速報値が1・4・7・10月、暫定値が2・5・8・11月、確定値が3・6・9・12月の月末25日前後。日本時間22時30分(夏時間21時31分)公表
住宅着工件数 毎月第3週
消費者物価指数 毎月15日前後
新規失業保険申請件数(イニシャルクレイム) 毎週、日本時間22時30分(夏時間21時30分)
生産者物価指数 毎月15日前後の木・金曜日 耐久財受注 毎月25日頃、日本時間22時30分(夏時間21時30分)
対米証券投資 毎月15日前後、日本時間23時(夏時間22時)
非農業部門雇用者数(雇用統計) 毎月第1金曜日、日本時間22時30分(夏時間21時30分)
ベージュブック FOMCの2週間前の水曜日 貿易収支 毎月10日前後、日本時間22時30分(夏時間21時30分)
ニューヨーク連銀景気指数 毎月15日前後、日本時間22時30分(夏時間21時30分)
フィラデルフィア連銀景気指数 毎月第3木曜日、日本時間25時(夏時間24時)
ミシガン大消費者信頼感指数 毎月第2もしくは第3金曜日、日本時間23時45分(夏時間22時45分)
連邦公開市場委員会(FOMC) 約6週間毎の火曜日、年8回開催。公表時刻は、日本時間午前4時15分(夏時間3時15分)

<ニュージーランド>
失業率、貿易収支、小売売上高指数、住宅建設許可、生産者物価指数、消費者物価指数、GDP

<豪州>
失業率、雇用者数、貿易収支、小売売上高、住宅建設許可件数、生産者物価指数、消費者物価指数、GDP

<日本>
失業率 毎月月末、日本時間8時30分
機械受注統計 毎月10日前後、日本時間14時
景気動向指数(先行・一致・遅行) 毎月月初
鉱工業生産指数 毎月月末、速報値:日本時間8時50分、確報値:13時30分
国際収支(経常収支・貿易収支) 毎月10日前後、日本時間8時50分
消費者物価指数(全国および東京都) 原則、毎月26日を含む週の金曜日、日本時間8時30分
GDP(国内総生産) 四半期毎、日本時間8時50分
GDP成長率 四半期毎、日本時間8時51分
日銀金融政策決定会合 毎月2回程度、総裁会見は2日目15時30分頃
日銀短観(全国企業短期経済観測調査) 四半期毎、4・7・10月の初旬、12月の中旬

<スイス>
失業率、貿易収支、消費者物価指数、GDP、PMI製造業、鉱工業生産